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G1 COLUMN

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【G126】「もう“ランナーズ・ハイ”というか……そう、“レスラーズ・ハイ”状態ですよ、はい」“プロレスに憑りつかれている男”柴田勝頼インタビュー!(前編)

いよいよ開幕した“真夏の最強戦士決定戦”『G1 CLIMAX 26』。今回は、7月22日(金)後楽園ホールでスタートするBブロックの注目選手、柴田勝頼選手に直撃インタビュー(前編)!

■いま、プロレスに憑りつかれてます。もう、“レスラーズ・ハイ”状態ですよ!

――さて、柴田選手。今回は開幕した『G1 CLIMAX 26』Bブロックの全試合に関して伺いたいと思います。

柴田 全試合ですか? ……まあ、全試合同じですよ。私は、いまプロレスに憑りつかれているんで。

――『G1』直前会見でもおっしゃってましたね。

柴田 ホントにね。いま朝起きて、飯を食って、トレーニングして、プロレスして、寝て……また起きて飯を食う、寝る、プロレスする。そのサイクルだけで生きてる感じで。……あとは移動(苦笑)。

――そのサイクルが好きというか、ハマってきた感じですか。

柴田 もはや好き・嫌いの次元じゃなくなってますね。変な話、リングの上で受ける痛みとかが生きてる証というか……。今、自分が生きている確認をするのがリング上しかない。そのぐらいキテますね。

――ここ数年、『G1』に連続参戦してますけど、その時とも違いますか?

柴田 まったく違う境地にキテます。今年は月1回のペースで、タイトルマッチをやってますし。そういうスケジュール的な部分もあると思うんですけど。もう“ランナーズ・ハイ”というか……。そう、“レスラーズ・ハイ”! “レスラーズ・ハイ”状態ですよ、はい。

――いまの柴田選手は、“レスラーズ・ハイ”状態でしたか。

柴田 もう「どんだけでもいける」感じです。いままでギアが6速までしかなかったのが、さらに上に入っちゃったような。自分の境界線を越えたというか。そのぐらいの感覚です。

■本間? 元気だけがウリなのに、「こけしが元気なかったらどうするんだ?」と

――その柴田選手は、7月22日(金)後楽園大会の公式戦の初戦では、本間朋晃選手と対戦します。先日、盛岡大会のNEVER無差別級戦では防衛に成功してますが、この短いスパンの再戦については?

柴田 だから、ある意味でリマッチみたいな感覚ですよね。ベルトは懸かっていないにしろ。

――その盛岡大会では、柴田選手の完勝に近いようなイメージでした。

柴田 どうですかね? でも、たしかに「こけし、最近、元気ねえなぁ」とは思いますよ。元気だけがウリなのに、「こけしが元気なかったらどうするんだ?」っていうのは、ちょっと思いました。

――ただ、本間選手はリベンジする気マンマンでしょうが、柴田選手はもちろん2タテする気持ちマンマンで。

柴田 もちろんです。

■中嶋選手が「蹴り合いでは負けたくない」? じゃあ、俺はストンピングだけで勝ちます(笑)

――続く、7月24日(日)後楽園での公式戦では、中嶋勝彦選手と対戦します。過去にビッグマウスラウドの試合(2006年4月)で闘ってますよね?

柴田 ハイ。やってますね。だいぶ前だから、あんまり覚えてないんですけど。

――中嶋選手にも聞いたんですが、中嶋選手もあまり覚えていないとのことでしたね。

柴田 あ、そうですか。……なんかね、彼はデビューが早いからか、自分の中では、「いまだに16歳」みたいなイメージのままですね。テレビでも、子役から俳優になったような役者さんがいるじゃないですか。安達祐実さんとか、内山君とかえなりかずきとか。なんか、そんな感じ? で、中嶋は子役のままレスラーになったような、永遠の16歳というか。デビュー時は16歳でしたっけ?

――デビューは15歳9か月ですぐ16歳になった感じですね。スタイルでも中嶋選手は柴田さんと「似ている」とよく言われますけど。

柴田 いやいや、勘弁してください。何をもって似てると思ったんですか?

――ご自身では、そうは思われないですか?

柴田 いや、彼の試合を見てないからわかんないですけど、なんでそう思うのかっていうのが……。そもそも、やってきたことが違うというか。

――そうですか。

柴田 それって、ただ「レガースつけてる」とかじゃないですか? だったら、永田(裕志)さんも一緒ですから。「そんなとこでくくられても」って話でね。

――キックなどの打撃を主体にしたり、負けん気の強さという共通項ということだと思いますけど。実際、『G1』の注目試合として挙げる人も多いです。

柴田 そう言われるほど、こっちは意識はしてなかったし、自分からしたら「何でそんなこと言われるんだろう?」ってぐらいの感覚ですけどね。彼が似てるのは、彼の師匠でしょう。

――中嶋選手は、「蹴りでは柴田選手には負けたくない」とおっしゃってましたが。

柴田 蹴りだけじゃないですから、俺のプロレスは。じゃあ、俺はストンピングだけで勝ちます(笑)。

■個人的には「前のエルガンのほうが魅力的だったな」と。

――続く、7月27日(水)長野・ビッグハット大会の公式戦で、マイケル・エルガン選手と対決します。過去の対戦経験は?

柴田 やってないですね。タッグでも1回もやってない。闘ったこと自体がないです。

――この試合は、NEVER無差別級王者vsIWGPインターコンチネンタル王者ということでも、注目されていますが?

柴田 う~ん。ただ、以前はエルガンと試合するのが、凄く楽しみだったんすけど。最近、そこまでワクワクしなくなりましたね。実際、やらないとわかんないけど。

――ワクワクしなくなった理由はなんでしょうね。

柴田 スタイルも以前と変わってきてる気がしますし。まあ、それがエルガンなりに、新日本に対応してきてるということなのか。わかんないけど、個人的には「前のエルガンのほうがよかったな」と。

――たしかに“異物感”がなくなってきた感じもありますけども。

柴田 単純に「新鮮味が落ちた」って言ったら申し訳ないけど。ただね、自分は、まだ試合はやったことないんで。実際やったら、どういう反応が起こるか、わかんないですけどね。

――“王者対決”という意識は? 

柴田 いや、全然。そこの意識はないですね。そもそも『G1』は、タイトル戦線とは、またべつの話だと思ってるので。やっぱね、『G1』って“個人”ですよ。

――全員がフラット、横一線になる個人闘争の舞台というか。

柴田 これは、『G1』の会見でも思ったんですけど、「内藤軍団同士でとか、CHAOS軍団同士で決勝を闘いたい」とか言ってたじゃないですか? でもね、「じゃあ、その軍団の中で出場者決定戦してから出てこいよ」って。

――おっしゃることはわかりますね。

柴田 「『G1』ってそういう大会じゃないんじゃないの?」と。「もう個人の勝負は、始まってんだよ?」と。そういう“馴れ合い”みたいなのは、『G1』には必要ないと思います。

■内藤を見て「そんなにぶっちゃけていいんだ?」と思ったし、「じゃあ俺も言わせてもらおうかな」と

――そして、7月30日(土)愛知県体育館大会の公式戦では、昨年の “抗争相手”内藤哲也選手と対戦します。

柴田 内藤は1年近く触れてないんで。「どう変わったのかな?」と、楽しみでもあるんですけど……。ただ、自分でも意外ですけど、最近、内藤が言ってる言葉が耳に入ってくるけど、俺も聞きたかった言葉だったりすることがあるんですよ。言い方は憎たらしいけど(笑)

――ほう。それは興味深いですね。

柴田 たとえば、本人が答えきれないような。『G1』会見だと中嶋に対しての質問(CHAOSと共闘することへの真意に関して)もそうだし。……まあ、どうせならあの会見で、乱闘してほしかったですけどね。中嶋が「返答を、いまここで聞きたいんですか?」とか言って結局何もなかったじゃないですか?「なんだよ、いまやれよ!」って思いましたけど。

――内藤選手は、いま全方位に牙を剥いてますけど、そういう姿勢にシンパシーを感じてる部分も?

柴田 ただ、試合に関しては、何も通じるところはないですね。それこそ間逆。ただ、アイツの発言のいくつかは「たしかに」って思わされる部分もありますね。「放っておけないところ」を突いてくるじゃないですか。その指摘が的を得てるから、いまファンの気持ちを掴んできたんじゃないかなと。

――いま、新日本プロレスの矛盾点を突かせたら、ピカイチな部分はありますね。

柴田 かと言って、内藤と意識が一緒なわけじゃないですけど。ただね、俺は俺で、いままで何も言わずにガマンしてきたんです。疑問があったとしても「言っちゃいけないんだろうな」と思ってたんですよ。

――新日本に疑問点があっても、あえて発言は控えてきたと。

柴田 だから、内藤を見て「あっ、ここまで言っていいの?」ってビックリしました。いままで「言ったら(試合を)干されるんじゃないか?」ぐらい思ってたので。まあ、わかんないですけど。今回、コレを言って干されるかもしれないけど(苦笑)。内藤に関しては「そんなにぶっちゃけていいんだ?」って思ったし。「じゃあ、俺も言わせてもらおうかな」って。まぁ、わかんないですけど……もしかしたら内藤だけ許されてるのかもしれないですけど。。

――その内藤選手ですが、いまの柴田選手のことを「ギラギラ感がなくなった」とおっしゃってました。

柴田 ん? ギラギラ感がない?

――ええ。1年前くらいに抗争していた頃の「ギラギラ感がない」ということだと思いますが。

柴田 あぁ、その程度でしたか。なんかもっと気の利いたツッコミくれるのかと思ったら、普通でしたね(笑)。逆にそのくらいしか言えることがないのかもしれないですけどね、やることやってるから。まぁ、いいや。……ただね、そういう面で言うと、内藤や中嶋もそうだけど、「自分以外の試合とか言動をよくチェックしてんなぁ~」とは思いますね(笑)。

――ちなみに柴田選手は?

柴田 多分、ファンの人が驚くほど知らない。“キング・オブ・ダークネス”が喋るのとか会見で知りましたから(笑)。だから、いろいろと対戦相手の予備知識もないんだけど、彼らの発言を聞いてると「なんだかんだ言って、メッチャ見てるじゃん?」って思いますね。内藤の「ギラギラ感がない」という発言も、それは俺の試合を見たうえの感想なわけで。「ホント、よく見てるね?」「メッチャ詳しいね?」って。俺は、他の選手の試合とか全然見てないですもん。そもそも、試合は見るよりもやる方が好きなんで。

■矢野通? 俺のほうが先輩だよ!

――では、次は8月1日(月)香川・高松市総合体育館大会の公式戦で、“先輩”の矢野選手と対戦しますが?

柴田 ……は? 誰が先輩?

――あれ……。えーと……。すみません。

柴田 ……俺のほうが先輩だよ!(ギロリ)。

――す、すみません。自分が思い違いをしてました(柴田選手は1998年に入門、矢野選手は2002年入門)。大変申し訳ありません……。では、矢野選手に関しては?

柴田 ……。

――申し訳ありません……。

■俺に関して「引っかかる」っていう海外の選手の反応が出てきたのは、きっと“何か”あるんですよ

――では、気を取り直して、8月4日(木)福岡市民体育館大会の公式戦では、ケニー・オメガ選手と初対戦します。じつは以前、ケニー選手に話を聞いたとき「今後、闘いたい相手」として、柴田選手の名前を挙げていまして。

柴田 へえ~。ケニーが。それは意外ですね。

――ハイ。しかも、ここ最近、海外の選手から闘いたい相手として、柴田選手の名前が出ること多いじゃないですか?(フリーのサイラス・ヤング、元WWEのコーディ・ローデスも対戦を希望)

柴田 あっ、そうなんですよ。アレってなんなんですかね?

――不思議な現象ですよね。

柴田 でもね、俺は言ってたじゃないですか? 今年の初め、昨年まで新日本で闘っていたレスラーたちが大挙して、海外に拠点を移すことが決まった。彼らは口々に「世界に行く」と言ってたけど。俺は「日本にいながらでも、世界と勝負はできる」と言ってたんですよ。

――おっしゃってましたね。

柴田 まさに、その通りの状況になってきたなと。俺は、日本にドッシリ腰を据えながら世界と勝負する。メインのリングは、もちろん日本なんだけど、たまに現地に行って試合をするというやり方は“アリ”かな? とは思っていました。そこは自信を持って、自分のプロレスをやるだけ。自分がずっとやってきたことを変えずに。それがいま、何のキッカケかわからないけど、俺に関して何かしらのアンテナに「引っかかる」とか「興味がある」っていう海外の選手の反応が出てきたのは、きっと“何か”があるんですよ。何もなければ、何もないから。

――それがこの数か月でドドドッてきてますよね。

柴田 ホントにそう。ドドドッてきてるんですよ。

――その、いまのケニー選手ですが、柴田選手からはどのようにご覧になってますか?

柴田 いや、それもあんまり見てなくてね(笑)。ただ、そうやって「闘うのが楽しみ」って言われるとコッチも楽しみにはなります。相手が楽しみにしてるんだから。相手に「別に何もない」って言われたら、こっちも「何もない」ってなると思うので。まあ、楽しみですよ。ほとんど触れたこともないんでね。やったのはタッグマッチぐらいかな。

――今年の2月19日、後楽園大会で行われた、ROH興行の6人タッグで闘ってるぐらいですね(柴田勝頼&カイル・オライリー&ボビー・フィッシュvsケニー・オメガ&マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン)。

柴田 そうですね。地方でも2、3回ぐらいしか、同じリングに立ったことないんで。シングルで試合したら、どういう感じになるのかはわかりませんね。たしかに、新鮮ですね。ケニーとの試合が組まれるっていうのは。

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